新入社員「明日から入社だドキドキ。会社の期待に応えられるかな」
会社「とくに何も期待していません」
という会話を見かけたのでまとめます。
会社(企業)が新入社員に期待していることには
- 最低限の社会のルール・マナー
- まったく白紙の頭
- コミュニケーション能力
の3つだと思います。
□最低限の社会のルール・マナー
どこでも共通なもの、例えばあいさつとか遅刻をしないとかその辺はわざわざ教育するのも面倒なので備えている人を選びます。書くまでもないことかもしれません。
□まったく白紙の頭
企業は、変にクセのついた人や自分の意見をしっかり持っている人を嫌います。それよりも「我が社」の考えに染まりやすいまっさらな白紙のような頭を持った人を欲しがります。そして、新人研修等で会社の考え方を徹底的に刷り込みます。私も一年目の研修で「先輩の言うことは素直に聞き入れなさい」と何度も何度も繰り返されました。
□コミュニケーション能力
「仕事はものすごくできるが人付き合いが苦手」と「仕事はあんまりできないけど人付き合いが得意」という2人がいたら、会社は人付き合いが上手い方を選びます。いかに職場でトラブルを起こさず過ごせるか、今のメンバーとうまくやっていけそうか、そういったところを企業は見ています。
当然のことですが、これらのことはすべての企業に当てはまるわけではありません。年齢に関係なく、持っているスキルや経験で採用したり、やる気だけでパートナーシップを組んだりする企業たくさんあります。
しかし、「社会に出て数年経っている人」よりも「新卒」の方が採用されやすいという事実は、まだ、上記のように考えている企業が多いということではないでしょうか。
そして、日本の義務教育がそれを助長する結果になっているということも意識しておかなければいけないことだと思います。
参考文献。少し難しいですが的確です。
軋む社会---教育・仕事・若者の現在 (河出文庫) | ||||
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