三連休ヒマだなーやだなーこわいなーと思ってたら、突然妻が「高野山歩いて登る?」と言ってきて、きたきたきたーついにきたーとノリだけで登ってまいりました、なべこう(@fukujion)です。
町石道(ちょういしみち)
さて、徒歩で高野山内まで登るには、かの弘法大師も歩いた「町石道」を歩きます。当時高野山は女人禁制でした。弘法大師の母親も例外ではなく、そのために高野山の麓に「慈尊院(じそんいん)」を建てました。
そして、その慈尊院から高野山奥の院(弘法大師がいる所)までの道に、町石というでっかい石の塔が約109メートル(1町)間隔で建てられています。その町石には番号が振られており、麓の慈尊院が180町でそこから1本毎に179町、178町、とカウントダウンしていきます。道しるべにもなるし、どれくらい歩いたかの目安にもなります。
そして、弘法大師は、慈尊院にいるお母さんに会うため、月に9回町石道を往復したことから、九度山という地名になったとか。
短縮ルート
今回のルートですが、本来なら先ほどから申しております慈尊院からが正式なスタートです。
こちらの南海電鉄のホームページのAコースですね。しかしご覧頂いたら分かるように、6時間以上もかかっちゃいます。実は以前にこのコースを歩いたのですが、そのときは5時間かかりました。それはさすがにさすがだなということで、今回は電車で紀伊細川駅まで行き、そこから町石道に入るBルートを選択しました。
紀伊細川駅
紀伊細川駅に到着。かなりがらんとした駅舎です。同じルートで歩く団体さんが他に1組いました。屋久島も歩いたとか言ってて正直びびりました。ストレッチにも余念がありません。
駅前には黒ニャンコ。
と思ったら大量のニャンコたち。
紀伊細川駅から見下ろした風景。空気がすでにひんやりしてきました。ここはまだ町石道ではありません。しばらく歩いてさらっと合流しなくては。
町石道に合流
あったあった!これが町石です。てっぺんが丸くて三角なのでそれも撮ればよかったのですが切れてしまいました。これが約109メートル間隔で建てられています。んーと、これは「三十九町」地点かな。てか、ここまでくるのに40分かかったんですけど。
さてここからが本番。コンクリートから一気に土に変わります。三十八、三十七と気分よくカウントしていました。「30町って割ともうすぐじゃん」と思っていた矢先、突然「四十九町」の町石が現れました。あれ?三十六スタートだったのになんで?
なんと、さきほどの三十六は三ではなく五だったのです。oh...返せオレの青春...
大門!
思ったより平坦な道が多く、時にはくだったりする道ですが、ゴール目前で驚くほどの急上昇をみせます。最後の最後に試されてるかのよう。
そして、険しい山道を抜けると高野山の入り口「大門(だいもん)」が登場!やっと着いたー!本当のゴールは奥の院で、まだ少しあるのですが、とりあえずここをゴールにして高野町内散策に。
かかった時間は2時間37分56秒。途中じゃがりこ食べてた割にはまずまずでしょう。
魅力たっぷり高野山
今回の旅の目的は、町石道を歩くことだったので山内はあまり回っていません。というか車で来て何度も回り倒しています。なのでご飯を食べて奥の院までいって電車で帰ってきました。あ、紅葉がきれいでしたよー。
魅力たっぷりの高野山。超地元ですがここは何度来ても飽きません。知らなかったんだけど、この高野山と町石道は、あの有名なミシュランガイドの旅行版で、3つ星を獲得したそうです。なんでも「あえて訪れるべき価値のある場所」なんだそう。ぜひみなさんも来てみてはいかがでしょう。そのときはぜひ徒歩で。
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