なぜこの本を読むことにしたのか?それは、今の自分が「アウトプット」というキーワードを求めているということと、いろんな方がオススメしていることがあるからです。
まとめから言うと、これから何かを世に出す、セルフブランディングを行うという方には必読の本です。
「全然そんな予定ないよ」という人でもこれから世の中を会社で働くだけじゃなく、充実したものにしたいと思う人は読んでおいて損はないです。
結局、思考停止人間以外は読んでおこうってことです笑
著者は、グッドデザインカンパニー代表で、あの「くまモン」の生みの親である水野学氏。本の中では、くまモン誕生秘話もかかれています。他にも「iD」や「中川政七商店」のデザインも手掛けられているそうです。
そもそも「アウトプット」ってなに?
まず、水野さんの言うアウトプットとは、2種類あります。
1つ目は「A「品質」「価格」「デザイン」「パッケージ」「広告」といった意識的なアウトプット。これは、「アウトプット」と言われたらまずこれを思い浮かべるでしょうというもの。そして、多くの場合はこちらのみにたくさんの力をそそいでしまいます。
2つ目が「B発信する人や会社が内包している、無意識のアウトプット」。もうこれをここに書いちゃうだけで本書の800円分はいっちゃった感がありますが、むちゃくちゃ大事なことです。
そして、言わずもがな、どちらか一方がかけていては「売れる」ものにはならない、と。
「そんな、会社の雰囲気とか商品から分かるわけないでしょ」とか言われそうですが、水野さんは
AとBの隔たりはごく薄い一枚の膜のようなものです。Bは簡単に皮膜を透過し、取り繕ったAに影響します。
と言い切っています。
「アウトプット」のクオリティを高めるには?
ただ単にモノや考えを世に出せばいいというものではありません。質を徹底的に高める必要があります。本書では、すぐに使えるアイデアとして「〜っぽい分類」を紹介しています。その名の通り〜っぽい分類をしていく方法です。
他にもいろいろ具体例をそえて紹介されていますが、これか一番初心者でもすぐ使えるんではないでしょうか。水野さんありがとう。
「アウトプット」は「次のインプット」
本書後半3分の1では、生物学者の福岡伸一さんとの対談が収録されています。
その中で最も印象的だったのが「アウトプットはインプットにつながる」という話。
みなさんも人に話してみることによってさらに深まるというか、新たなモノが産まれたという経験はありませんか?
悩みを相談したら、話し終えるころには自己解決してたみたいな笑
その他、水野流の“ママチャリ”の作り方やくまモンがくまモンである理由などデザインやコンセプトを考える際のヒントがたくさん含まれています。
アウトプットのスイッチ | ||||
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