久しぶりに文芸書を読みたいなーと思い、無料で借りられると噂の市立図書館に行ってきました。借りたい本がことごとく貸出中の中、奇跡的に東野圭吾著『真夏の方程式』がフリーになっていたので借りてきました。
あらすじ
物語の舞台は、綺麗な海を観光資源として一時期は盛り上がったものの、今ではほとんど観光客が来なくなってしまったまち「玻璃ヶ浦」。観光としては廃れたが、今話題のレアメタルが採れるかもしれないということで調査や採掘の計画が進められている地域でもある。
両親の都合で、玻璃ヶ浦にある親戚が経営する旅館で夏休みを過ごすことになった小学5年生の恭平。 ガリレオ湯川学と偶然電車で出会う。湯川は、玻璃ヶ浦で行われる地元住民に対するレアメタル採掘の説明・討論会に出席するために来ていた。
話の流れで湯川は、恭平が世話になる予定の「緑岩荘」に泊まることに。そんな中、同じ緑岩荘の宿泊客である塚原正次が夜中に姿を消し、翌朝海辺で死体になって見つかった。一見、堤防からの連絡しに見えたが、調べるうちにそうではないらしいということがわかってきた。
調べてみると、塚原からはやたらと東京へのつながりが出てきた。そこで、現地では湯川、東京では湯川の大学時代の友人で警視庁の草薙とその部下内海が、それぞれ事件の真相を追うことに。
慎重に進めなければ「ある人物の人生が捻じ曲げられる」という湯川。どうやら16年前に起こった元ホステス殺人事件が関係しているらしい。そして、緑岩荘を営む川畑一家が隠してきた秘密も大きな鍵を握っているようだ。
せつねえ
はっきり言ってせつねえ。作者自ら作中で触れていますが、容疑者Xの献身ばりにせつねえ。
何がどうせつねえかはネタバレになるので触れないでおきます。
感想
やっぱり福山雅治演じるガリレオを観ているのでどうしても湯川学が福山雅治になってしまいます。まぁそれはそれでイメージしやすいのでいいっちゃあいいんですが。
それから過去の事件が絡んでいる感じが、白夜行を彷彿とさせました。東野圭吾作品はたくさん読んでいるわけじゃないので他にもあるのかもしれませんが、そう感じました。
映画が楽しみ
映画化されるということでそちらも楽しみです。
まず今作品は、大掛かりな科学装置を使う必要がないのでその辺をどうするのか気になるところです。他にもテレビでは子供嫌いな設定なのにほとんど子供と行動を共にする展開なので気になります。 草薙・内海(テレビシリーズでは岸谷)もほとんど湯川と接触せず別行動です。やはり湯川と岸谷のやりとりを楽しむためには、ややいじくる必要がありそうです。
何はともあれ、原作と違うからと批判するつもりはなく、純粋に福山ガリレオを楽しみたいと思っています。
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